ほっとタイム

ステーションほっとタイム9月

すっかり秋めいて黄金色の稲穂が刈り取られ、先咲のコスモスの花も一輪二輪と咲き始めています。

ステーションも9月25日・26日のコロナ感染予防に配慮した静かなイベントの開催に向け、準備の最中でしたが、残念ながらコロナ感染拡大のため中止とさせていただきます。

しかし、災害復旧10年の月日は沿線住民にとって大変な節目です。特にコロナの影響で遠くに暮らす子や孫に会えない会員にとって、イベント開催の目標を持つことは会員が元気に日常生活をおくる糧となっています。これまでにない非日常をいつかは取り戻せるように願いを込め、折り鶴を折り、コスモスの刺繍を一針一針刺しています。「はあ、2年も孫に会ってないいね」と呟きながら・・・

於福地域交流ステーションでは、コロナ禍であってもできる分散型のイベントに形を変えての再挑戦を考えております。9月26日の10時22分の上り列車・11時2分のお見送りを初めに、10月30日(土)300基の提灯点燈、厚保・於福ステーションのコラボによる「びっ栗ご飯」の企画と、来年3月まで、次々と展開してまいります。皆様方に元気をお届けする予定です。

マスク着用、手指の消毒、体温の確認ののち、どうぞ密にならないよう間隔を取りながらぜひいらしてください。お待ちしております。

 

~美祢線復旧10周年記念イベント~

復旧10年そして未来に希望を込めて

 

9月25日(土)10:00~

コスモスのモチーフのパッチワーク展示(パッチワークあじさい)

9月26日(日)10:00~11:00

一万羽の折り鶴展示、かわいいキャラクターによるお見送り

10月30日(土)18:00~

300基 提灯点燈、於福公民館によるフレーベルの星モニュメント展示

*3月まで順次開催いたします。決まり次第お知らせいたします。

コロナ感染拡大の場合、一部中止の場合もあります。

ステーションほっとタイム8月

熱戦が繰り広げられるオリンピックが、コロナに翻弄されている日常に潤いをもたらせてくれていると感じております。ステーションでもオリンピックの話で盛り上がっておりますが、皆さんはいかがですか?

さて、皆さんは覚えていらっしゃいますか?10年前の平成22年の豪雨で運休を余儀なくされたJR美祢線が、JR・沿線自治体・市民の力により1年2ヶ月で復旧し、今年9月26日で10周年になります。

平成22年7月15日、厚保地区を襲った豪雨は凄まじいものでした。家屋は床上浸水し、JRの鉄橋は流されました。水の引いた後は、ただただ砂塵に黄色くなった町が、夏の暑い日差しの中に、時間を刻むことを忘れたかのようでした。

しかし、時はすぐに動き出しました。市内中の方がボランティアに集まりました。市外からもたくさんの人が集まってくださいました。福祉協議会はボランティアの受け入れ管理、市職員は避難所・災害ごみの場所確保と運搬等、保健センターは住民やボランティアの熱中症に注意喚起し、血圧を測定し、各家庭を巡回。皆でこの災害を乗り切りました。

JRも復旧に奔走していただき、僅か1年2ヶ月で復旧していただきました。JR美祢線は山陽山陰をつなぐ大動脈です。運休したあいだ、代行バスはありましたが、大正時代から親しんでいる美祢線の運休に、線路の重要性と美祢線の運行が住民の安心感を担っていることを考えさせられました。

平成23年9月26日、復旧した記念列車をみんなで祝福しました。沿線で多くの人が手を振りました。

今年、復旧10周年を迎えて、災害当時3市で立ち上げられた「美祢線利用促進協議会」が美祢駅で式典を行います。私たちも厚保ステーションとコラボを組んで、コロナ禍でも実施できるイベントを考えております。

9月25日~26日のイベントをお楽しみに!

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企画確定次第お知らせいたします。

蒸し暑い日が続きますがなかなか雨は降ってきません。先日会員で植えたマリゴールドも暑さに悲鳴をあげています。こうなってくると、大地を潤す雨の匂い、土の落ち着きが恋しくてならなくなります。

現在ステーションでは、折り鶴作りが復活しております。治まらないコロナ収束と、都会で暮らす子供たち、孫を思い一万羽を目指してそれぞれが鶴を折ります。皆がよもやま話をしながら、ご近所同士ゆったりとした時間を過ごしております。こんなゆっくりとした時間に、仕事を持つ人たちも少しの時間を作ってはステーションを訪れます。

9月のイベントまでに一体どのくらいの鶴を折るのでしょうか、今日も優しい気持ちを持ち寄りながら寄り添います。

お盆には会いたい人に会えるように!

ステーションほっとタイム 6月

ステーションもコロナの影響で降り立つ人も疎らで、静かな佇まいの於福町は、水をたたえた田園風景と、木々によって圧倒的な緑です。

5月に書かせていただいた住民コミュニティーの場所としての役割について、もうしばらく書かせていただきます。

先日、駅の近辺でいつも午前中にお顔を見せてくださる方にお会いしました。今日は交流ステーションは使用の方がいらっしゃったので、帰宅される途中でした。自宅で育てられたスナップエンドウを右ポケットに入れられて残念そうです。背中を見送りながら、交流ステーションの役割を続けていけることへの励みを感じました。無人駅が多くなった現在、自分たちの手で駅を人が集うところに変化させることこそ、故郷を守ることと会員一同頑張っております。施設だけあっても人は集まりません。そこに楽しい会話があることが、人々を元気にさせると信じています。

コロナ禍で越県自粛の今、お近くにお住まいの方、どうぞいらして下さい。コロナ対策のため、5人以上の入室はご遠慮いたしておりますが、今月25日までパッチワークあじさいの会の方のご協力で、パッチワーク展開催中です。

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かわいい燕も待ってます。

ステーションほっとタイム 5月

コロナ禍2年目のゴールデンウィークが過ぎ、ツバメが飛び回り、田んぼには水がはられ、さわやかな季節がやってきました。田植えも間もなくでしょう。

毎月交流ステーションのお話をしてまいりましたが、少し違った角度からお話ししたいと思います。先日、コロナ禍でゴールデンウィーク中の閉館を検討していた時です。年配の会員が「今年も息子たち、孫たちの帰省はかなわない。ゴールデンウィークは一人家の中、淋しいねー」と呟いたのです。この方は三年前にご主人を亡くされた方です。この一言でゴールデンウィークの開館を決めました。もちろんコロナに配慮しながらです。

交流ステーションには大きな役割があります。近隣のお年を召された方の語らいの場の提供と見守りです。現に会員の最高齢は95歳です。少しばかり若い?会員とペアですが、当番として活躍中です。ステーションに人が常駐することで、近隣の方が少し寂しい時、朝から誰とも話していないとき、ここに集まってくださいます。また、最近顔を見かけない近所の方の様子を心配します。情報を集めます。建物の存在だけではこんなことはできません。建物は人によってその役割を果たしていくような気がします。

ステーションは地元の方の福祉にも大きく貢献していることを、お伝えできたらと思います。

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